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「独りじゃ、活きられへん。」

独活(うど)は独りで活きると書きます。
しかし、江戸時代から大阪府茨木市で栽培されてきた「三島独活」は
人が寄り添うように手間暇かけて育む野菜です。
私たちは伝統農法を忠実に継承しながら、三島独活を作っています。

独りでは活きられない独活が私たちに教えてくれること。
それは人とのつながりの大切さ。
伝統農法を継承する人、同じ土地に生きる人、独活を大切に思い応援してくれる人、
そして三島独活を食べて下さるお客様。
さまざまな人の支えなしでは、独活も、私たちも生きていけません。
今年もたくさんの人に頼りながら育った三島独活をお届けします。
想いの詰まった三島独活をぜひ楽しんでください。

【みんなで活かす。】
代々続く三島独活の栽培農家は、大阪府茨木市千提寺にある1軒だけとなっていました。
千提寺は隠れキリシタンの村として歴史的に有名な地域でもあります。
時代の変化にあいながら信じるものを貫くという風土に、三島独活は守られてきました。

私たちは2015年から最後の三島独活の農家の後を継ぎ、
伝統農法を継承しながら独活の栽培を始めました。
現在は師匠も引退され、地域の人たちや応援団の皆さまの温かいサポートを受け、
三島独活を育てています。

【高い技術と手間で活かす。】
三島独活は「なにわの伝統野菜」にも認定されている伝統野菜です。
何より栽培方法が特徴的で、一般的なうどとはまったく異なる、
江戸時代から続く伝統農法で栽培しています。
この農法は、わらと干し草を7層積み、発酵させることで熱をつくり、
独活に春だと思わせて育てるという方法です。
非常に手間がかかり、発酵技術は長年の勘が頼り。
全国で私たちにしか伝承されていない技術です。

やってみると、温暖化や寒波等気候の影響を大きく受ける、
干し草に外来種が混じるとうまく発酵しないので、手入れされた土地の草が必要・・など、
大変なことだらけ。
私たちだけの力ではどうにもならないことも多く、たくさんの人に支えられていること、
すべてのことが連鎖していることを感じずにはいられませんでした。

なぜ私たちがこの伝統農法にこだわるのか。
それは、大多数のうどに使用されているホルモン剤を使わずに栽培している方法だからです。
捨てるものを使って春をつくる、地球に負担をかけない農法だからです。
ホルモン剤を使用せず育てると、収量が落ち、規格も揃わないので、全然儲かりません(笑)。
でも、柔らかく、香り高い、本来の独活の味わいがします。
私たちは、「本物の味」を次の時代に残していきたいのです。

【香りが活きる。】
三島独活は他の独活と比較し、
「香りが強くみずみずしい」と言われています。

一般的にうどと言えば、アクが強いイメージがあると思いますが、
7層のわらと干し草を押し上げ育った三島独活は、収穫の時まで外気に触れないため、
土の中の筍と同じ原理で、アクがなく、みずみずしくなります。
また、ホルモン剤を使用していないため、柔らかい独活が育ち、
香りの強い皮まで食べられ、口にした瞬間に「春の香り」が広がります。

特に生で食べるのが格別で、薄く皮をむき、さっと水にさらして塩をつけて食べるのがおススメです。
重いわらと干し草を押し上げストレスをかけられた独活はとても甘く、「春の梨」と例えられるほどです。

また炒める、煮ると、味、食感共に異なる味わいになり、様々な楽しみ方ができます。
どんな素材とも相性がよく、味噌や醤油とよく合います。
三島独活の収穫は1年に1度。
シーズンの終わりには「三島独活ロス」の声が続出するほど
中毒性が高い野菜なので、ぜひ一度ご賞味ください!

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【お問い合わせ先】千提寺farm.
電話:090-6900-6968 / 080-3803-4495 (中井)
メール:sendaijifarm.380@gmail.com